トカラ列島の魅力

TOKARA
トカラ列島は、屋久島と奄美大島の間に、有人7島と無人島5島からなる
南北約160kmという「日本一長い村」です。

ヒトやモノの行き来が少ない、鹿児島の離島。
かわりに自然に、恵まれました。

島の中でのごちそうを、島の外でもみなさんへ。
トカラのいいもの。トカラのごちそう。

火山の島、珊瑚礁の島、温泉の島と個性あふれる島々の魅力と共に、
みなさまへお届けします。
鹿児島港を出航した村営船「フェリーとしま」が最初に到着する十島村の玄関口。トカラ列島の最北端に位置し、今も水蒸気を吐き出す燃岳に象徴される火山島です。島のほぼ中央にそびえる前岳(628m)山麓に広がる原生林からセランマ温泉辺りにかけて、野生牛(純血種の黒毛和牛)の姿が見られます。また、前岳のやや西に位置する横岳(501m)には、山頂まで舗装道路が延び、トカラの島々を望むことができます。
面積、人口ともに十島村で最大の島。中之島港近くに役場の支所が置かれ、村の中心的な役割を担っています。島の中北部にそびえるトカラ列島最高峰の御岳(979m)は登山もでき「トカラ富士」の愛称にふさわしい美しい稜線の山です。麓の高原には鹿児島県天然記念物のトカラ馬が放牧され、ゆったり草を食む姿が見られます。近くの天文台には、九州最大級の60センチ反射望遠鏡を備えており、澄んだ空気のなか素晴らしい天体ショーが観測できます。
十島村で二番目に大きい島です。御岳(799m)は今も活発に噴煙をあげています。御岳は過去に幾度となく大噴火を繰り返してきました。文化10年(西暦1813年)の大噴火でほとんどの人家は消滅し、全島民が避難したため、約70年間は無人島となりました。明治期に入り、奄美大島出身の藤井富伝らが入植し開拓されました。しかし、そんな厳しい自然状況でも北西部の溶岩台地にはマルバサツキが群生し、春になれば一面ピンクの花を咲かせます。
トカラ列島中央部に位置し、トカラに平家の落人が最初に流れ着いた地とも伝えられています。東部海岸の崖下には「平家の穴」と呼ばれる平家伝説ゆかりの洞窟があり、そのほか各所に追っ手を監視する望楼の名残とも言われる史跡も残されています。トカラ列島の中でも、昔ながらの風俗が最も守り続けられており、祭りなどもすべて旧暦で行われます。中世の世から続く元服の儀式が、今も当時の形式をほとんど変えずに行われているのは平島だけです。
断崖絶壁に囲まれた悪石島は、仮面神ボゼに象徴される神々の島です。仮面神ボゼに象徴されるだけでなく、島内各所に神々がまつられ、島民は日々の平穏への祈りを捧げます。島内のうっそうと茂った亜熱帯性の植物群も大切に保護され、「神山」として聖地の扱いを受けています。また温泉にも恵まれ、港から徒歩20分ほどの海岸近くには男女別の風呂がある湯泊温泉、海岸の岩間に湧き出る海中温泉、地熱を利用した砂蒸し風呂があります。
宝島の北東約16kmにある隆起サンゴ礁でできた周囲約4kmの小さな島。アダンやソテツが生い茂り、道路わきにはハイビスカスが咲き乱れる亜熱帯情緒あふれる島です。一番高い山でも標高103mという平坦な島で、30分も歩けば島一周でき、海上から見ると妊婦さんのように見えます。立神と呼ばれる多くの奇岩が海岸線にそびえ立ち幻想的な景観を織りなし、中でもウネ神、赤立神などは見ごたえがあります。
トカラ列島の有人島では南端の島で、隆起したさんご礁でできたハート形をした島です。その名のとおり、昔イギリスの海賊、キャプテンキッドが財宝を隠したという言い伝えがあり、財宝を隠したという鍾乳洞もあります。実際に国内外から多くの探検家や賞金稼ぎが訪れたといわれ、歴史的にみても、宝物というというネーミングにふさわしいロマン溢れる海です。またさんご礁に囲まれた海のエメラルドグリーンと白い砂浜のコントラストが美しいです。